2018年3月 目黒での悲しい虐待死事件が起きました。
このブログは保育士向けに2017年に8月に書いたものですが、同じ事件が今後起きないように再投稿しました。
「この子、虐待かな」って思ったときに参考にしてください。
あなたはご存知でしょうか。毎年11月は「児童虐待防止推進月間」です。
目黒の虐待死事件がありましたので、虐待防止は11月だけでなく毎日必要なことです。
子どもに関わる保育士であれば「児童虐待防止推進月間」に関わらず、日頃から子どもたちの体調に気にかけていますよね。
厚生労働省の発表によると、平成27年度中に、全国208か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は103,286件で、28年度には122,578となり過去最多となりました。
虐待が増えている可能性がありますが、人々の意識が高くなり、通報できる体制が整いつつあるとわたしは考えています。
2018年3月に目黒の虐待死がありましたので、虐待という許されない事件に対して意識を向けていきましょう!
気付いた時点でまず相談を!
【出典】厚生労働省
保育士は、毎日長い時間を子どもと一緒に過ごします。保育園は第二のおうち。
だからこそ、子どもに異常がないかどうか気を配ったり、子どもが出す重要なサインを見逃さず発見したりするのも保育士の役目です。
特に、子どもにアザができている場合は、虐待のサインかもしれません。
単なる怪我と紛らわしい場合もあるので、しかるべき機関に通告することをためらってしまうケースも多いです。
もし本当に虐待だった場合、放置すると最悪の事態を招いてしまう可能性もあるのです。
児童相談所に寄せられる虐待相談は1年間でおよそ10.3万件(平成27年度)。3年前と比較して1.5倍以上に増えています。
虐待は決して珍しい話ではありません。保育士も一般の方も疑わしいと思ったら通告しておくという心がけが大切です。
具体的に虐待が疑われる場所について学んでおきましょう!
虐待が疑われる場所
こめかみ、目、首、腕、腹部、背中、ももなど
これらは、自分で転んで怪我をする時にはなかなか傷を作りにくい場所です。
反面、大人が子どもを叩くときに手が伸びがちな場所でもあります。
これらの場所に慢性的に怪我やアザが絶えないようであれば身体的虐待を疑うべきでしょう。
また子どもが長い時間泣き止まないことがたくさん目撃したときも虐待を疑ってください!
性器や肛門の周囲
これらの場所に、単なるかぶれなどとは異なる明らかな外傷がみられる場合は、性的虐待を疑います。女児だけでなく、男児も虐待の対象となっている可能性があります。
また、虐待の発覚を恐れて、服を着ていると見えない場所を狙って身体的虐待が行われた場合、下着で隠れる範囲を傷つけるという結果に至るケースもあります。
その他の虐待の可能性としては、不自然な形をしたヤケドは、アイロンやタバコで付けられたヤケドの可能性があります。
また全般に、ケガやアザが全身に及び多数存在している場合や、長期間にわたって繰り返しケガやアザが絶えない場合も虐待を疑うべき大きなポイントです。
家庭の虐待に早く気付くためのチェックポイント
虐待が発生している家庭は、子どもにケガやアザがあるというだけでなく、子どもの言動や家庭環境に異常が見られることもしばしばあります。保育士が見るポイントは以下の通りです。
【子どもや保護者のココをチェック!】
- 風呂に入れてもらえていなかったり服を洗濯されていない子ども。
- 食べ物を異常に欲しがり、人の分を執拗に取ろうとする子ども。
- 着替えを嫌がったり、大人の姿に怯えたりする子ども。
- 無気力で無表情が著しい子どもなどです。
- 家庭環境としては、保護者が威圧的・暴力的でないか
- 保護者が失業中で不安定な状態である
【保育園で絶対に必要な取り組み】
- 情報を共有し合う
- ひとりのスタッフが独断で「問題なし」と判断すること
- 施設全体で虐待の摘発に取り組んでいくこと
【出典】保育のお仕事
まとめ
改めて考えてみてください。
あなたの周りに虐待が疑われる子どもはいませんか。
もし疑われる子どもがいたら、児童相談所全国共通ダイヤル189(いちはやく)に電話をしましょう!
番号は全国共通です。お住いの近くの児童相談所へ繋がります。勇気を持ってぜひお願いします!
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