保育士が働きやすい環境とは?~他園から学ぶ退職者を減らす方法~

辞めないで!!

こんにちは。

普段は現役保育士のために記事を書いています。今回は保育士を採用したい保育園向けに記事を書きますね。

ここ4〜5年は、認可保育園、小規模保育園、企業主導型保育園など新規開園が増加傾向。

新規開園が増えると採用活動はさらに厳しくなってしまいます。

A株式会社では新卒採用の目標人数が達しなかったので、通常本部で勤務する保育士が異動して新規保育園で勤務するというケースがあったらしいです。

今回は、厚生労働省が公表した『保育所の雇用管理のための事例集』を加工して、保育士が働きやすい職場とは何かを紹介いたします。

 

保育士退職理由TOP5

まず働きやすい環境を紹介する前に、保育士退職理由TOP5を見てみましょう!

「東京都保育士実態調査報告書」によれば、保育士として働いている約2割は退職を考えています。

上のグラフは退職を考えている保育士の理由です。(一部を抜粋)

退職理由TOP3は、「給料が安い」、「仕事量が多い」、「労働時間が長い」となっています。

あなたが運営している保育園はどうかということを考えながら、ブログを読み進めることをオススメします。

 

保育所の雇用管理のための事例集とは

『保育所の雇用管理のための事例集』は、平成27年に厚生労働省の委託を受けた会社が20法人の保育園に対し調査しまとめたもの。

雇用管理に関する取り組み、課題、今後の展望が記載していますので、あなたにもきっと参考になる内容のはずです。

ブログで足りない箇所がありましたら、『保育所の雇用管理のための事例集』もあわせてご覧ください。

厚生労働省のホームページより「4)保育士と保育士になりたい人へ」を探してください。その中に「保育士が働きやすい職場づくり」という項目があり、その近くにダウンロードできる「保育所の雇用管理のための事例集」があります。

【出典】厚生労働省

 

休暇制度|有給休暇を1時間からOKほか

事例集を集計した結果、『休暇制度』を取り組みとしてあげている保育園が多かったです。

年度初めに全職員から休暇の希望を提出・周知させて連続7日休暇奨励している(北海道/浜分保育園)

子どもがいる職員が多いため、子どもの行事に参加できるよう勤務を工夫したり、子ども看護休暇を年間5日取得できるようにしている(北海道/浜分保育園)

介護休業制度取得の勧奨し、保育士がr退職しないで勤務できる環境を作っている。(岩手県/命和保育園)

フリー保育士を採用し、年に9~10日の有給休暇取得を取得している結果、休暇を取りやすい雰囲気をつくっている(新潟県/門前にこにこ保育園)

「自分のために取れる休暇」として誕生日休暇を導入し、取得を義務化とした(富山県/石動西部保育園)

1時間から取得できる有給休暇制度を取り入れ、就業時間内の通院や授業参観へ参加等をしやすくしている(大阪府/育徳園保育所)

研修制度|研修レポートはいらない!!

休暇制度と同じように、『研修制度』を強化している保育園も多かったです。

職員の残業を減らすためにはどうしたらいいかを常に考え、業務改善に関する研修を実施している(北海道/浜分保育園)

職種や職位に問わず、保育士が希望する研修に参加できるようにする(埼玉県/わらしべ保育園)

コーチングや保育カウンセラーなど外部講師質を招いて、質の高い園内研修を実施する(埼玉県/増美保育園)

新人研修、主任研修等、経験段階ごとに研修を設定している(東京都/アソシエ下目黒保育園)

新人保育士は、保育研修と社会人としてのマナー研修を受講している(東京都、千葉県/社会福祉法人聖華)

個人目標を作成し、園長や指導職と一緒に各自が目標に向かって研修を設定できるような仕組みを作っている(東京都/社会福祉法人国立保育会)

職員が受講できる研修は、数種類あり、自由参加の研修報告書は必要なしとしている(東京都/社会福祉法人国立保育会)

複数の保育園と連携し、保育士を交換する交換研修を実施している(新潟県/門前にこにこ保育園)

主任保育士の育成することが大切と考えている(東京都/チェリッシュ浅草保育園)

 

人員配置|固定勤務OKの準社員制度

保育士が「つらい」、「しんどい」と感じさせない取り組みです。

パートタイム保育士をフリーの保育士として常時配置し外部研修や有給休暇が取得しやすいようにしている(大分県/山香こども園、埼玉県/増美保育園)

本部にお悩み相談窓口を設置し、職員が相談しやすい環境と関係性を作るようにしている(東京都/チュリッシュ浅草保育園、新潟県/門前にこにこ保育園)

早番・遅番の勤務がない時間固定で勤務できる制度を導入し、子育て中の方や介護中の方が応募しやすい体制を整えている。(東京都/アソシエ下目黒保育園、

教育制度

仕事中に悩んだとき、相談できる相手がはっきりしていることも大切ですよね。

チューター制度|新人保育士に保育現場の上司以外に相談役を配置し、相談しやすい環境整備(東京都/アソシエ下目黒保育園、北海道/浜分保育園)

3~4ヶ月に一度、保育所長や主任などと職員面談を実施している(東京都/アソシエ下目黒保育園)

部会(絵画、音楽、読み聞か、体育等)をつくり、いずれかに属するようにし、年間を通して活動おこなっている(東京都/日野第二保育園ほか、富山県/常盤台保育園)

ユニークな取り組み|採用前が勝負!!DVDで園の雰囲気を

書類をパソコンで作成にしたり。気持ちの部分で各園さまざまな取り組みをおこなっていますので最後にご紹介します

「おたがいさま」の気持ちを大切にする(滋賀県/めぐみ保育園)

パソコンの研修をおこない、日誌を含め資料はすべてパソコンで作成(岩手県/明和保育園)

クレド(4つの約束)を配布し、保育中でも確認できるようにする(東京都/アソシエ下目黒保育園)

求人用ガイドブックやDVDの作成(富山県/常盤台保育園)

職員の子どもを預けることができるようにしている(新潟県/門前にこにこ保育園)

職員でクラブ活動を結成し、児童と連携して発表会を実施している(新潟県/門前にこにこ保育園)

退職したシニア男性を採用し、子どもたちと関わったり、園内外の修理修繕をおこなってもらったりしている(新潟県/門前にこにこ保育園)

管理職が威圧的にならない等若い保育士が働きやすい雰囲気つくり(新潟県/いづみ保育園)

職員や保護者からのアンケートを実施(大阪府/光の峰保育園)

まとめ

いかがでしょうか。

あなたの保育園で取り組むべき課題は見つかりましたか。

見つからなかった方はまず、TOP5に該当するものがないか、確認してみてください!

  1. 給料が低い
  2. 仕事量が多い
  3. 労働時間が長い
  4. 職場の人間関係が良くない
  5. 保育士の仕事が向いていない

 

考えても考えても自分たちだけでは見つからない場合は下記よりお問い合わせください。

あなたの保育園がよりよくなるために力になります。

 

 

 

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