保育士が退職の決意前におさえておきたい2つのポイント

退職か残るか

「△△先生、◯◯さんがいないところでまた悪口言っている」

「1日10時間以上働いているのに残業手当が全然出ない」

保育士として働いていると、いまの保育園にずっととどまって良いのか疑問を感じる人もいるでしょう。もっと収入の良い保育園はないのか、もう少し職場環境の良い保育園を選ぶべきか……。

保育の求人はたくさんあるので、保育士のあなたを待っている職場はたくさんあるように思えます。しかし転職した保育士のなかには、前の保育園の方が良かったと感じる場合もあるようです。

今回は保育士が「もう嫌だ!退職してやる!!」と決意をする前に考えておきたい2つのポイントについて一緒に考えていきましょう。

 

結婚や出産など、ライフスタイルが変わるときの転職は要注意

結婚や出産など、ライフスタイルが変わるときの転職は要注意

自分が結婚したり、出産の予定があったりするときの転職は慎重に行いましょう。昔から務めている職場ならば、産休や育児休暇をスムーズに取ることができるかもしれません。

多くの保育園では結婚、出産後も復帰してもらいたいと希望しています。しかしながら育児休暇を取得することができるのは「入社後1年経過した従業員だけ」という規則がある場合があります。

また結婚により新居を購入し、新居から近い保育園に転職するケースもあるでしょう。しかし新居のローンに自分の仕事の収入もあてる場合、転職後1〜3年以内では社会的信用度が低いため、住宅購入の資金が借りられないといったトラブルも考えられます。

ライフスタイルが大きく変わるときに、心機一転して職場も変えたいと考える人も多くいますが、転職が原因でものごとがうまく進まないこともあります。

まずは自分の新しい生活が落ち着くのを待ち、今後は何がベストなのかを考えてから行動するようにしましょう。

 

ポイント1 なぜ転職したいのか、理由を書きだしてみよう

現状の保育園が嫌になり転職したいと考えるとき、多くの人には理由があるでしょう。今の保育園の何が不満なのか、具体的に自分の考えをまとめることが大切です。

まずは紙に職場の不満を書いてみましょう。給料が安い、残業が多い、苦手な保護者の対応が辛いなど、人により理由はさまざまです。

しかしその理由が他の保育園でもよくあることならば、転職はおすすめできません

例えば給料が安いとはいえ月額で20万円ほどもらっているのならば、転職してもそれ以上のお給料をもらえる保育園は少ないのが現状です。

また苦手な先生や保護者がいるというのも、他の保育園でもよくあることです。保護者はそのうち卒園して関わりはなくなりますし、苦手な先生との関係も仕事は仕事として割り切ることができれば楽になります。

体を壊すような残業がある、不条理なパワハラを受けているといった場合は転職をした方が良いでしょう。しかし「今の職場の不満が我慢できないほどではない」という場合は、自分を慕ってくれている子どもたちのためにも、今の園にとどまることを考えても良さそうです。

 

ポイント2 現状の良い点もしっかり考えよう

失敗する転職は、「今の職場に飽きたから」、「何となく不満があり、他の保育園の方が良さそうだったから」といった漠然とした考えから転職してしまうことです。

今の職場にそれほど不満はないのに転職してしまうと、転職先の悪い点ばかり目立って後悔してしまうことがあります。

また、もう少し残業の少ない園に転職希望で、説明を聞いたら残業はゼロの園だった、と喜んで転職したところ、実は「毎日持ち帰りの仕事」があった、ということもあります。

転職の説明では良いことばかりアピールされても、実際に働いてみると思いがけずデメリットを見つけることも多いのです。

どの仕事もそうですが、転職して前の職場よりも100%良くなった、ということはほとんどあり得ません。本当に転職して良いのかを判断するには、今の職場の良い点も書き出してみましょう

転職とは今の職場の良い点を失うことにもつながります。その上でも転職したほうが自分にはメリットがあると判断できるのならば、自信をもって他の職場への転職を考えていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です