園児の自宅での様子や保育園での様子を毎日保護者とやりとりするための「連絡帳」。保護者とコミュニケーションを取るためには大切なツールです。
保護者のコメントがあれば返事を書き、保育園での様子を記入して返す連絡帳。しかし「書くことがあまりなくて…」「なかなかうまく書けない…」と悩んでいる保育士さんはいませんか。
今回は、連絡帳を書くことについて苦手意識がある保育士さん向けに連絡帳を書く上でのコツをご紹介します。
子育て目線で…ポジティブに!
まず、保護者が家庭で書いてきてくれた内容に対して返事を書きます。
このとき、なるべく批判的なことやマイナスなコメントは書かず、共感しながら保育のプロとしてアドバイスをするという姿勢で記入すると良いでしょう。
保育園での様子をお伝えする時も、園児ができるようになったこと・成長が感じられたことにフォーカスしてホメることが基本になります。
例えば、
- 今まではできなかったこんなことができるようになった
- お友達におもちゃを貸してあげたり、優しい言葉をかけてあげることができた
- 保育士やお友達に「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えた
- 苦手なものがいつもより多く食べられた
- 新しい遊びや虫などを見つけてお友達に教えてあげた など
時には、保護者をホメることも良いですよ。
仕事と子育てで忙しい保護者の方にとって、保育士さんから
「お疲れさまです!」
「いつもありがとうございます!」
と一言もらうだけで、また仕事に育児に頑張ろうと思えたり、保育園からのお願いが伝わりやすくなるものです。
「連絡帳」は、いわば保護者と保育士の交換日記ですからネ。上下の関係ではなく、ヨコの関係で伝えられるように心がけましょう!
連絡帳はずっと残るものだから…具体的に書いて!
保護者が知りたいことは、自分と離れている間に子どもが保育園でどんな風に過ごしていたのかです。
その具体的な姿であることを念頭に連絡帳を記入することがポイント。
保育園で過ごす時間は長いので、エピソードを1~2つに絞って詳しく記入しましょう。具体的に書くためには、園児の様子をしっかり観察する必要も出てきますね。
ちょっと大変ですが、こうして書いた連絡帳の内容をきっかけにご家庭でもそのことを話題にお子さんと保護者の会話が広がります。
例えば、
- どんな遊び・歌・おもちゃが好きか?
- 誰と仲良が良く、よく一緒に遊んでいるか
- どんな言葉を話しているか?
- 給食のメニューの中で好きでよく食べているものは?
- どんなことができるようになったか?など
連絡帳は、日々の連絡のために書くものですが、卒園してからもずっと成長の記録として保護者の手元に残るもの。
卒園後に保護者や大きくなった園児本人が読み返したときにどんな風に成長してきたのかがわかるように…。
そのためにも、具体的に書くことが大切になってきます。
トラブルは連絡帳に記入し直接伝えて!
冒頭で「マイナスなことはなるべく書かない」とお伝えしましたが、園で起こったトラブル(お友達同士のケンカや嚙みつきなどのケガについて)、家庭での過ごし方で気になったことなどについて、保護者へ伝えないで良いということはありません。
反対に伝えないことが大きなクレームになる可能性があります。トラブルは連絡帳に必ず記入し、合わせてお迎え時など顔を合わせたときに口頭でしっかり伝えることが大切です。もし、あなたが早番でお迎えまでいないような場合は、遅番担当の保育士に引き継がなければなりません。
まとめ
保護者とのコミュニケーションツールとしても大切な毎日の連絡帳。
保護者にとっても保育士にとっても日々の園児のお世話に役立つ情報交換の場にしましょう!
最後に連絡帳を書くポイントをまとめますね。
- 基本的には成長したことや保育士が感心したポジティブなことを書く
- 1つや2つのエピソードを具体的に書く
- 未然にクレームを防ぐためひトラブルは必ず書く
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