夏、保育園の子どもたちが一番楽しみにしている遊びといえば、なんといっても水遊び!
お気に入りの水着やタオルを持ってきてウキウキ☆という子どもも多いことでしょう。
でも、水遊びならではの事故やトラブルもあるので、ここは保育士としてちょっと気を引き締めたいところ。
今回は、水遊びでトラブルがないように保育士のあなたができることをまとめてみました。
事前にプリントで知らせた内容を守ってくれているか…?チェック!
持ち物をはじめ、水を介して移る可能性のある病気の治療やおうちでの過ごし方など、保護者の協力なくして水遊びの成功はないと言っても過言ではありません。
おたよりなどで水遊び(プール開き)前に注意事項を共有し、協力をあおぎましょう。
注意事項の例としては、下記の点が挙げられます。
■毎朝の検温:毎朝、体温を測り、プールに入って良いかどうかの判断(○・×)を連絡ノートなどに記入してもらいましょう。
■伝染性の病気などの完治:手足口病や流行性角結膜炎、とびひや水いぼなどの皮膚病、アタマジラミなど、プールでうつってしまう伝染病は完治しないとプールに入れない旨を伝え、治療をうながしましょう。
■日々の健康管理:十分な睡眠、朝食をしっかりとってから登園する…など、体力を消耗する水遊びに備えて毎日の基本的な生活リズムを整えてもらうようにしましょう。
■体の清潔さを保つ:汗をかきやすい季節です。アセモや汚れなどを放置することで、とびひなどの肌トラブルに発展してしまい、プールに入れなくなってしまいます。日々の入浴・シャワー・清拭などを徹底してもらいましょう。
■当日の体調について:気になる点があれば、ささいなことでも申し出てもらいましょう。
そして、実際に水遊びがスタートしたら、保護者にお願いしたことがきちんと守られているかどうか、園児一人ひとりについてチェックしていきます。
また、水遊びカードに記入された検温や水遊びしていいかの可否に関わらず、当日の園児の様子を保育士の目で実際に確かめ、本当に水遊びさせて大丈夫かどうかダブルチェックすることが大切です。
【当日の園児のチェック事項例】
- 体温が平熱であるか
- 顔色は悪くないか
- 鼻水、目やになどが出ていないか
- 湿疹や可能した傷などはないか
- 爪は短く切ってあるか
子どもの体調に合わせて、短時間だけにする、シャワーだけにするなどの対応をしましょう。
ついつい楽しくてふざけてしまう園児たち…ケガにご注意!
いくらプール設備の安全点検をしていても、はしゃいだ園児がふざけ合ってケガや事故につながってしまうこともあり得ます。
子どもたちにはあらかじめ「約束を守れないお友だちはプールには入れないんだよ」という話をし、子どもたちが子どもたち同士でブレーキをかけられるように指導していきましょう。
【園児とのプール遊びでのお約束例】
■プールのそばでは走らないこと!
■プールに入る時は、足からゆっくり入ること!
■プールの中では、お友だちを押したりひっぱったりしないこと!
■溺れたフリをしてはいけません!
■気分が悪くなったら早目に先生に言うこと!
年齢によっては難しいこともあるかもしれませんし、あまり約束ごとが多いと覚えきれませんよね。
その年齢の子どもたちにわかる言葉で伝え、納得してもらうことが大切です。
また、プールに入るまではわかっていても、いざプールに入るとはしゃいで忘れてしまうこともあります。
プール遊びが始まってからもタイミングを見て何度か声をかけ、お約束を思い出させるようにしましょう。
プール遊び後だって気が抜けない!水から上がった後のケアについて
プール遊びでは、水から上がった後のケアも重要です。
■体を清潔に保つこと:シャワーなどで園児の体をきれいに洗い流す。このとき、体が冷えてしまわないように、保育士同士で役割分担をしてスピーディに行いましょう。
■水分補給:常温の麦茶などを用意しておき、十分な水分補給を行いましょう。
■十分な休息を:午睡時の室温・湿度に配慮して、プール遊びで消耗した体力をしっかり回復させられる環境づくりをしましょう。
プール遊びは、大人が思っている以上に子どもの体力を消耗します。
プール遊び後はいつも以上に子どもたちの体調の変化に注意しながらしっかり観察してあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に子どもたちが事故なく水遊びができるように保育士のあなたができることまとめます。
- 毎月のお便りで水遊びの注意点を保護者に周知する
- 水遊びカードの内容と子どもの様子に差がないかチェック
- 水遊び前や最中、注意することを子どもたちに定期的に伝える
- 水遊びが終わった子どもたちの体を素早く清潔に!
- 水遊び後はしっかりとした休養を
関係資料
政府も水遊びに関する指針をWEB1rで出していますので、固い文書でありますが、水遊び前に目を通しておくだけでも無駄ではないと思います。
プールの安全標準指針|国土交通省
水泳等の事故防止について(通知)|スポーツ庁
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