保育士の離職を防ぎ定着を上げていく方法

保育士の定着
経営者
わたしたちは、保育士が働きやすい環境を目指しています。保育士が定着する保育園にするためにはどうしたらいいのだろうか。

 

今日はこんな疑問に答えていきますね。

簡単に自己紹介をさせていただきます。

2012年〜2017年、千葉県で7園の保育園を運営する会社に勤務。その会社で1園目立ち上げを経験、当初から採用業務には携わっていました。

保育士の募集活動を担当することは初めてのこと。求人会社や人材紹介会社など様々な情報をかき集め保育士の確保に奮闘。

採用活動に加えて力を注いでいたのは、よりよい保育園にするためにはどうしたら良いかという点。

給料、労働時間、休みなど、どうすれば良いか考えたり勉強会に参加したりしました。

待遇面を上げ過ぎれば会社の損益に関係してきますので、収入以上ni待遇向上はできません。

それでも7年という歳月をかけて、このようなやり方をすれば保育士の定着が上がるのではないか実感してきましたので、ブログでご案内したいと思います。

取り入れやすい内容がありましたら、取り組んだ内容を紹介しますので、参考にしてみてください。

保育士の定着を上げる方法

結論から言いますと、 保育士の定着を上げたければ心理的安全性の高い園を目指しましょう!

参考にしたのは、グーグルが2012年に開始した労働生産性向上計画。

この計画は 生産性の高いチームが持つ共通点とは何かを明らかにするため、グーグル社における数多く存在するチームを分析したもので、プロジェクトアリストテレスと呼ばれています。

プロジェクトアリストテレスが出した結論が5つ。

  1. チームの心理的安全性が高いこと
  2. チームに対して信頼性が高いこと
  3. チームの構造が明瞭であること
  4. チームの仕事に意味を見出していること
  5. チームの仕事が社会に対して影響をもたらすと考えていること

これらは生産性の高いチームの特性でありますが、保育士が定着するためにこれら5 つの要素は大事であると考えています。

特に心理的安全性が高いことは非常に重要です。

心理的安全性が低いと、お互いを信頼できず仕事も任せることはできません。

役割分担をしても「あの子は、期限まで終わらせないのではないか」と人間不信な妄想が働き、視線や顔色にあらわれます。

そんな保育園で長く働いてきたいと思うでしょうか。

多くの人は心理的安全性が低い保育園で長く働きたいと思わず、退職してしまいますよね。

心理的安全性を高めて、保育士の定着を上げるための方法を次からお伝えしますね。

価値を認める(承認する) |心理的安全性を高める方法1

育ってきた環境が違いますから、様々な価値観をもって入社してきます。

これまでは指示すれば素直に従ってくれていた従業員も、新人保育士にとっては「なんで?」って思うことも発生してきます。

新人保育士の「なんで?」を無理矢理上からの圧力で押さえつけるのではなく、価値を認め、丁寧に話をしましょう!

1つの考え方として、「目の前にいる人は良い人」というものを持つことは重要です。

いくら価値を認めようと考えていても、「目の前にいる人は悪い人」と考えてしまうと、価値を認めることはできません。

多くの人は、「他人の良いところではなく、悪いところに目がいきます。」私自身も意識していないときは、「Aさんはなんでいつも偉そうな口調で話をするのだろうか」と悪いところばかり目がいっていました。

他人の悪いところばかり見ていても、良い関係は作れませんし、価値を認めることはできません。

「目の前にいる人は良い人」という考えを持ち、価値を認めるようになりましょう!

感謝を伝え合う|心理的安全性を高める方法2

毎日当たり前のように、自然に保育の仕事が進んでいると思います。

でもそれはきっと1人1人の努力があってのこと。

その普段あたりまえのようにできていることに「感謝」してみましょう!

例えば、 常日頃から些細なことにも「ありがとう」を率先して言う。(当たり前のことですが)職場である保育園で感謝を伝え合うようにしたければ、あなた自身が率先してありがとうを言いましょう!

また、感謝の気持ちをメッセージカードに書くことも非常に効果的な方法です。

大きな紙に書くと負担も大きいと思いますので、名刺サイズの紙に一言だけでもOK。

「◯◯してくれて助かった!ありがとう!!」など。 ありがとうを感じた瞬間でも月末に1回でもOK。

あなたが言い続ければ感謝を伝え合う環境が出来てきます。

感謝を声や文字で伝え、感謝を伝え合う保育園、作ってみましょう!

誕生日をお祝いする|心理的安全性を高める方法3

保育士の誕生日を祝う

人生には、従業員の誕生日、従業員の子ども誕生日、結婚記念日など記念日があります。

1年に1回の従業員誕生日をお互いにお祝いする取り組みをいれてみましょう!

従業員の誕生日がある月に、全員で食事をしたり、1日の休憩時にケーキを食べたりすることです。

仕事が終わった後に飲食店でやってしまうとお互いの負担が大きくなってしまいますので、休憩時にちょっとしたお祝い(ケーキを一緒に食べて歌でお祝い)が良いと思います。

恋人がいれば恋人がお祝いしてくれますが、お祝いしてくれない人もいます。

何歳になってもお祝いされることは嬉しいものですので、職場でお祝いすることを取り入れてみましょう!

1on1ミーティング|心理的安全性を高める方法4

1対1で話す

1対複数で話すことより1対1で話す時間をしっかりつくりましょう!

ミーティングとして保育園全体で話し合いをすることはあると思います。

保育士によっては大勢の場ではうまく話ができない従業員や遠慮して話ができない従業員がいます。

1on1ミーティングでは、一人一人の声に耳を傾けていくことができます。

また、説得するときも有効です。

特に管理職と一般保育士数名を相手にするとき、大勢に対して一度に説得すると、反対意見を持っていない保育士も発言力がある保育士に引っ張られ、反対意見に回ってしまうことがあります。

説得するような話をするときは1対1で話をしましょう!

1on1ミーティングの方法は、 1対1で話をすることができればどこでもOKです。

話をする場所は管理職が選ぶよりは、話しやすい場所を保育士である従業員に選んでもらうようにしましょう!

時間が取れない、と意見は出てくるかもしれません。

いきなり60分の1on1ミーティングの時間を設けることは大変なので15分程度でも良いです。

一人一人の話を聞くために場を設けることが重要です。

毎週、隔週、1ヶ月に一度など、時間を決めて定期的に1on1ミーティングを取り入れてみましょう!

定量的な分析をする|心理的安全性を高める方法5

これまで話をしてきた内容は感覚的で数字にはあらわせない部分なので、数字であらわすことことができる定量的な分析も必要です。

定量的な分析によって具体的にたいさくが必要なことが分かります。

定量的な分析をするために外部のサービスを利用する診断してもらえる主な機関は、2つ。

定量的な分析も検討してみてください。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

経営者
保育士が定着する保育園にするまえにはどうしたらいいのだろうか

この疑問について記事を書きました。

結論は、 グーグルの調査でも明らかになっている「心理的安全性の高い」保育園を目指しましょう。心理的安全性を高める方法は、

  1. 価値を認める(承認する)
  2. 感謝を伝え合う
  3. 誕生日をお祝いする
  4. 1on1ミーティング
  5. 定量分析をする

おまけ

私が参考にしている書籍を最後に紹介しますね。 グーグルにおいて人材開発を携わっていたピョートル氏の著書 「世界最高のチーム」。

グーグルでの実体験を踏まえた内容は良い職場を作るためにはとても参考になる著書です。

 

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