今日はこんな疑問に答えていきます。
まず簡単に自己紹介させていただきます。
2012年〜2017年、千葉県で7園の保育園を運営する会社に勤務。その会社で1園目立ち上げを経験、当初から採用業務や現場保育士のケアも担当していました。
近年は、埼玉県で保育園を運営している会社に勤務。同様に保育園の開発や採用活動に従事。
約8年間で、大量の内定辞退を出してしまったこと、実は私にもあるんです。
新設する保育園の準備に追われ入社予定の保育士のフォローができなかったとき、大量辞退を出してしまったんです。。。
もう2度と同じ過ちをしないように、コーチングセミナーや求人会社が開催している人材セミナーへも参加し、どのようにすればより良い保育現場を作れるか試行錯誤し行動を続けました。
保育士の内定辞退を防ぐためにできることを実行し、内定辞退を減らすことに成功。
このブログでは取り組んだ内容を紹介しますので、参考にしてみてください。
- 面接時のヒアリング
- 面接時の適正な情報開示
- 内定者フォロー
上記の3つだけです。
「特別なことじゃないじゃん…」と思うかもしれません。
入社前の辞退は、入社予定の保育士がかかえる不安が引き起こすものです。
不安を除くためにやれることは、上記3つだけです。 1つずつ解説していきますね。
人手不足、「保育士資格所有者を何としても採用したい!」からと言って、面接で手を抜いたり、聞くことを聞かないで内定を出してはいけません。
今後あなたの保育園で働いてもらう上で、求職者がどのような人物で、何を求めているのか、そして何を求めていないのかを確認しなければなりません。
確認しないで内定を出し、承諾をもらったとしても入社までに、辞退の可能性が高くなってしまいます。
確認するためには、 採用基準を明確にし、ヒアリングをしっかりしましょう! わたしが面接官をしていたときは、4つのカテゴリーに分けて基準を設けていました。
- 労働時間:必要な時間帯に働いてくれるか
- 経験・人物:これまでの経験は共感できるかどうか
- 価値観:何が大切で、今後どうしたいのか
- 意欲:保育の仕事に対する意気込みがあるかどうか
ご覧のとおり、特別な基準を設けていたわけではありません。
しかし、話を聞いていてリスペクト(尊敬・尊重)できるかどうか、「今後活躍してくれそうか」が大きな判断材料でした。
基準が完成したら、これら4つを確認できる質問を考えるだけです。 例をお伝えしますと
勤務時間に制約はありますか。
毎週特定曜日に何か予定はありますか。
自己紹介をお願いします。
長所や短所を教えてください。
仕事以外の時間はどのように過ごしているか?
転職理由を教えてください。
退職理由を教えてください。
影響を受けた人物は?
心に残っている言葉は?
なぜ保育の仕事に進もうとしたのか
なぜ当園に応募したのか
主に私が使用していた質問は以上です。これらの質問を参考に面接時のヒアリングをしっかりおこなってくださいね。
適正な情報開示とは 良い情報だけでなく、悪い情報や厳しい情報も含めた全ての情報を正確に伝えることです。
産業心理学者であるジョン・ワナウスが提言した採用理論(RJP)で、「本音採用」や「ありのまま採用」とも言われています。
保育士も含めて、他の職種でも売り手市場になっています。「保育園が求職者を選ぶ」という考えだけではなく、「保育士に自社を選んでもらう」という考えは非常に重要です。
「この保育園に入ったらわたしはどのように成長していくのだろうか」を求職者がリアルにイメージしてもらうことは大切です。
現場のリアルを知ってもらう方法は、入社前に一緒に働いてもらうことが1番です。
現場の保育士と半日〜2日間程度働けばお互い大体のことは分かると思います。 もちろんわからないこともあると思いますが、その短い期間での印象でまずは決めてもらうことが必要です。
また、「体験時の給料どうしたらいい?」と質問ありますが、入社後にその分を給与を上乗せすれば済む話です。
入社前の人材が現場に入るわけですので、子どもたちや現場保育士の負担はかかってしまいます。
その部分については保育士としっかり話をして、理解を得ることは必要不可欠です。
ポジティブな面もネガティブな面もバランスよく適正に情報開示していきましょう!
入社前フォローが入社前の辞退を防ぐ1番効果的な方法です。
保育園ではなく、一般会社だとSNS等を活用して入社まで定期的に連絡を取り合い関係を作っていきます。
面接、内定、入社まで何もしていないと、入社する保育士は不安に感じたり他の求人を調べたりします。
内定から入社までの期間が長ければ長いほど、他の保育士求人を調べる可能性が高くなりますし、登録したことのある人材紹介会社からの求人の紹介があり、悩むことが多くなります。
内定者フォローの方法の例示。
- 行事やミーティングに呼ぶ
- ガイダンスを実施する
- 入社書類を回収する
一緒に働く保育士や保育園のことについて、理解するためには一緒に過ごす時間を増やしていくことが1番です。
通常保育の日に来てもらうよりは行事やミーティングがある日の方が、参加する保育士にとって、参加しやすくなるでしょう!
ガイダンスというのは、保育の実施というよりは保育園の就業規則等のルールについて伝える場です。
中途社員であればなおさらですが、今まで働いていた保育園がその人の基準(全て)になります。
「今まではこうだった」という考えをなるべく早い時期に払拭してもらうため入社前にガイダンスの時間を設けるようにしましょう!
入社時には、給与を振り込むための書類や守秘義務誓約書などさまざまな書類を提出してもらいますよね。
それらの書類も入社前に回収してしまいましょう!
これら3つの項目を1日に同時におこなうことで応募者と会う回数を減らすことはできます。
入社書類に関して言えば、郵送してもらうこともできます。 保育園側、入社する保育士、お互いの負担を軽減するためにはいいかもしれません。
しかし今回は入社前の辞退をなくすための取り組みです。
入社前辞退の原因は、連絡を取らないことによる入社する保育士の不安が増幅することです。
内定者フォロー(会う回数を多くする)をしっかりやれば、不安の解消に繋がっていきます。
内定者フォローをおこなっていなければ、取り入れやすいことを実行していきましょう!
今日も最後までご覧いただきありがとございます。
今回はこの疑問に対して3つの項目について答えてきました。
- 面接時のヒアリング
- 適正な情報開示
- 入社までの内定者フォロー
入社までに内定辞退になってしまうのは、入社する保育士の不安が増幅してしまうからです。
不安の増幅を防ぐために上記3つのことについて意識して取り組んでいきましょう!
スカイプ等による相談は土日であれば45分無料でおこなっています。少しでも分からないことがあればこちらよりお問い合わせください。