現在働いている職場から離れ、新しい保育園で頑張ってみたいと考えている保育士にとって、リスクに感じたり、不安に思ったりする事柄の1つは「転職がスムーズにできるのかどうか」ではないでしょうか。
今回は、保育士が転職活動をする際、どれくらいの期間が必要なのかについて掘り下げていきます。
他の業種にも当てはまるケースは多いですが、保育士という職場は、転職したいと思ったその時に気軽に辞めるということは難しいものです。やむを得ない事情で退職を余儀なくされる方もいますから、絶対に好きなタイミングでは退職できないというわけではありません。
しかし、周りに負担や迷惑にならないように気持ち良く転職するためにも、年間行事のために準備を行っている時期や、人手が足りない時など、辞めるのには適さない時は避けたほうが賢明と言えます。
スムーズに転職するためには、予め辞める時期を考えておき、計画的に実行に移していくのがよいでしょう。話せるような環境なのであれば、園長や同僚に転職したい旨を相談しておくことも大切です。
保育士が転職できるまでの期間としては、他の職種と特別な差があるわけではありません。
ただ、辞める時期や職場の環境が影響してきますし、転職希望先で上手く採用されるかどうかによって正確な期間は変わってきます。
運がよければ、今の職場を退職してから数日後には新しい保育園で働き始めることもできますが、半年以上もの期間がかかる場合もないとは限りません。一般的な転職活動の期間としては大体3ヵ月を目安に考えるケースが多いですから、早めの再就職を希望しているのであれば、退職してから3ヵ月以内が勝負だと考えておくとよいでしょう。
離職の期間が長くなれば、それだけ焦りや妥協も出てきてしまうものです。せっかく転職をするのなら、よりよい職場で働けるようにするためにも、先を見据えた転職活動が非常に重要になってきます。
離職期間をできるだけ短く、スムーズに新しい職場で働き始めたいのであれば、転職先の候補が多い時期が狙い目です。四半期も転職しやすい時期ですが、特に年度末は同じように職場を変えたり、結婚や妊娠、定年退職などを機に辞めたりする保育士が多いため、転職活動においては非常に好都合と言えます。
保育園側としても、中途採用の方であっても、四半期や年度末などの区切りの時期から働き始めてもらいたいと考える傾向にあるのです。それを見越した上で早めに転職活動を行えば、4月や9月など、キリのよい時期から新しい職場で働き始めることもできます。
時期を考えて転職をすれば、新しい職場にも馴染みやすいですし、園児達にも受け入れてもらいやすいというメリットもあるのです。新しい保育園で保育士のやりがいをより感じられるようにするためにも、転職時期を意識した活動を行ってみるとよいでしょう。