児童福祉法に基づき、国が定めた基準(保育士などの人数、保育室の広さ、給食設備、防災や衛生管理)をクリアし、都道府県が認可した施設です。
保護者が仕事や病気などの理由で、保育ができない場合に、子どもを預かって保育します。認可保育所は公費により運営されています。
認可保育園を運営している法人は、市区町村、社会福祉法人、株式会社、有限会社がありますが、公費(税金等)で運営されています。
認可保育園の対象年齢は、施設によって異なりますが、最大で産休明けから小学校に入学するまでです。
国の基準による従来の認可保育園では、東京都では設置が困難で待機児童が多数いました。 そのため東京都では独自の基準を設定し、多くの企業や個人が保育園の設置ができるよう認証保育制度を創設しました。
認証保育園は、東京都が定めた基準をクリアし認証された保育園のことを言います。
定員は、20~120名の法人が運営する保育園や個人でも運営できる定員29名以下の比較的小規模な保育園があります。 また、2015年4月に子ども子育て支援新制度が始まりましたので、認証保育園は認可保育園や小規模保育園等に移管していくと予想されますので、年々減少していきます。
2015年4月に 子ども子育て支援新制度が始まるまで、東京都以外のエリアにも少人数の保育園はありました。 多くは独立採算の認可外保育園として、一部は市町村の独自制度のもとで取り組まれていました。 子ども子育て支援制度がはじまってからは小規模保育園も国が定めた基準をクリアすれば、都道府県が認可できるようになりました。
園児の対象は待機児童が最も多い0~2歳児で、19名以下の少人数定員となっています。
A型:保育士100%の園です。 B型:保育士50%以上の園です。 C型: 保育士 または子育て支援員の研修を受けた保育者による園
病院や工場等で働く従業員のために法人主導で設置する保育園です。多くの事業所内保育園では定員が少ない傾向にあります。 従業員だけが利用するのではなく、地域住民へも一部の定員を開放しお預かりしています。
定員が少ないうえに、お預かりする子どもも日によって変わりますので、行事や制作の計画が立てにくいこともあります。 反対に考えれば、認可保育園より行事が少ないというメリットがあります。
また、病院内の事業所内保育に多いのですが、月に数回夜勤の勤務があります。 (夜勤をおこなっていない病院ももちろんあります)
児童福祉法に基づく認可を受けていない、特にココでは自治体独自の認定も受けていない施設を指します。
一般的に多い日中の時間帯以外の保育ニーズに対応し、受け皿となっていました。
認可外保育園にも保育室や保育士の人員配置がしっかりとあるのですが、悲しい死亡事故が多いのも事実としてあります。
公費がでませんので、収入は保護者からの保育料のみですので、経営的に厳しいことは厳しいです。 とは言え、大事な子どもの命をお預かりしますので、しっかりとした保育が求められます。
地方自治体による採用試験に合格した保育士が勤務することができます。
短大新卒の初任給(年収)は、268万円程度となります。
ある自治体の試験内容は、
【1次試験】 社会、人文および自然に関する一般知識 ・ 一般知識並びに文章理解、判断推理、数的推理 及び資料解釈に関する一般知能 ・保育士としての一般知能
【2次試験】 面接
【3次試験】 面接および身体検査となっております。
社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法の定めるところにより設立された公益法人です。 略して社副(しゃふく)と言うことが多いです。
ある自治体では、公立保育園以外は社会福祉法人ばかりで、2.3年で異動になる自治体担当者より設立から長年経過した 社会福祉法人の方が、立場が強いという印象があります。
社会福祉法人で保育園運営数が多いのは、 社会福祉法人どろんこ会や社会福祉法人あすみ福祉会 などがあります。
近年、保育園の新規参入しやすい環境を整えた結果、株式会社の保育園が非常に増えました。
「株式会社=利益追求」していくものだろうと考えている方もいるのではないでしょうか。
実際に働いている方に株式会社の保育園で良かった点について聞いてみました。
Aさん「本社機能が保育園とは別にあって、気軽に相談ができる」
Bさん「手書き書類が苦手な私にとって、タブレット端末で連絡帳があるのが良い」
Cさん「頑張れる仕組みがあって、26歳のわたしでも施設長になれた」
働きやすさを追求していなかなければならない株式会社は、保育士や本部が一丸となって 日々アイディアを振り絞っています。
NPOとは、Nonprofit Organizationの略で、非営利団体のことをいいます。 有名な法人では駒崎さんが代表を務めるフローレンスさんがNPO法人ですね。 非営利団体法人とは言え、お給料は通常通りでますし、年間休日もしっかりと取得できます。
また、非常に少ないのですが、有限会社や個人名義の保育園もあります。 勤務条件や園の雰囲気が良くって、入園したいって思ったら経営状態について確認してみましょうね。
少し視点を変えてみましょう。 小学生未満の子どもたちに関わって働ける職場は他にどのような場所があるのでしょうか。 視野を広げるお気持ちでご覧ください。
療育とは、障害をもつ子どもが社会的に自立することを目的としておこなわれる医療や保育|コトバンク
施設によって様々ですが、障がい児のの療育やリハビリテーションを実施したり、知的障がい者の方の支援をおこなっています。
自治体が設立し、社会福祉法人へ管理を委託(公設民営)している施設があります。
乳児院とは、児童養護施設と同じように、様々な要因で家庭で生活が困難になった0歳から2歳くらいまでの乳幼児が生活をする施設です。
乳児院では、保育士、看護師、管理栄養士、医師など様々なスタッフが力を合わせています。 2歳以降は親元へ戻ったり、里親など新しい家庭に引き取られたり、児童養護施設へ入所することになります。
ショッピングセンターには必ず1つはある写真スタジオ。 日本には子どもの成長に合わせてお祝いする機会が多数あります。 お宮参り、百日祝い、節句、七五三。
人生の節目で記録することができるのが写真スタジオのスタッフです。
写真スタジオを展開している法人は
2016年10月、総務省が発表した日本の人口は1億2709万4745人。 1920年に国勢調査が始まって以来、初めて前年の結果を下回りました。
15歳未満の子どもの人口は35年連続で減少しています。
しかしながら共働き世帯が増えていたり、保育園に預けることができるのなら働こうという 考えが芽生えてきたりしていますので、保育ニーズは高まっています。
国は2017年度までに待機児童ゼロを目指して、受け入れ50万人分を用意すると表明しました。 しかし、日経新聞(2015年12月5日)の調査によれば、2018年度以降がピークと答えています。
地方では都市部に引っ越す人が出たり、子育て世帯が減少したりして、保育ニーズは減少傾向。 反対に都市部に引っ越す人が増えていますので、都市部では保育ニーズが増加傾向にあり、 保育ニーズの二極化は避けることができません。
官業民営化方針(民間法人でできるものは民間法人へ)により、各地で公立保育園の民営化が進められています。
民営化の方法は、
簡単に言えば、建物や子どもたちはそのままで運営法人が自治体主導から社会福祉法人等の 民間法人になるということです。
なぜ民営化しなければならないのでしょうか。
保育士にとってみれば、給料は民間法人より高いし、休日や勤務時間はしっかりと管理されているので 満足な勤務条件ですよね。
松戸市の発表(公立保育所民営化の背景)によれば、平成16~19年度の4年間で229億円の財源不足が見込まれました。 総人件費を抑える施策の一つとして公立保育園の民営化を実施したようです。
言葉が乱暴ですが、 人件費を抑えて、民間でできるものは民間に任せるということを実施しました。
今後も自治体の財源や待機児童の状況によっては、公立保育園の民営化がさらに進む可能性があります。
保護者は保育園に子どもに入園させるための活動(保活)をおこなっています。 わが子を預けることができるかという不安を感じていますが、保育園に対して評価・判断をしています。
あなたが働いている保育園は、自信がありますか。
音楽、英語、運動、どんなことをしていても良いんです。 「わたしたちは、お預かりする子どもが卒園するときに○○な子どもになってもらいたい」 という目標をしっかりと言うことができますか。
選ばれる保育園には、選ばれる保育士がいます。 「こんな先生にお願いしたい」と保護者が思う保育園に申し込みますし、 「この先生に大事な子ども預けたくない」と思えば、申し込まないでしょう。
保護者の保活は、設備の見学ではなく、保育士さんを見に来ていますので以下のポイントを必ず押さえましょう!
保育園を運営している法人は公立、社会福祉法人、株式会社、NPO法人、有限会社等がある。
それぞれの法人でメリット・デメリットがあるので、保育士としてあなたがどんな保育士を目指すのかを決める。
人口は減少傾向だが、数年先まで保育ニーズは上がっていく。
数年先を見越して選ばれる保育士(保育園)を目指すべきである。
先日、「働きがいのある会社」調査ランキング説明会に行ってきました。 この「働きがいのある会社」ランキングは1991年アメリカで始まり、2007年に日本でも始まりました。
ランキングには大企業、中企業、小企業部門に分かれていてます。保育業界では、おうち保育園や病児保育を手がける「フローレンス」さんが中企業部門13位にランクインしています。
「働きがいのある会社(職場)」については、後日このブログで紹介しますので楽しみにしてください。
さて本日は、保育園に就職する前に知っておきたい保育サービスの今後について書いていきます。 保育園は、大きな保育園から小規模な保育園があったり、運営する法人も数種類あります。
また、保育士資格を活かせる保育園以外の職場や、保育業界の今後について紹介していきます。 「わたしに合う場所はどこかな」って考えながら読んでもらえると幸いです。
興味のないところはとばして構いませんので、ぜひお時間あるときご覧ください。