経営者向け情報

死亡事故を絶対に出さない保育園のプール遊び

こんにちは!保育士PlusLaboのヒロです。

毎日暑い日が続いていますが、元気に保育していますか。2018年の夏は厳しい暑さが続いていますので、体調管理には気をつけてお仕事に励んでくださいね。

さて、今回のテーマは
『死亡事故を絶対に出さない保育園のプール遊びについて』です。

2017年8月24日(木)埼玉県の認可保育園で園児がプールで死亡事故が起きました。

悲しい事故ですが、死亡事故を振り返るとともに、園児が安全に楽しくプール遊び(水遊び)ができるように考えていきましょう!

プール死亡事故の概要

2017年8月24日午後3時40分頃、さいたま市緑区にあるめだか保育園で4歳児がプールで溺れ意識不明で見つかり病院に搬送され、翌日の朝方に死亡した。

めだか保育園を運営している法人は、社会福祉法人こぐま会。事故が起きためだか保育園のほかにさいたま市内でこぐま保育園を運営している。

歴史は古く、認可外保育園時代を含めると50年に渡り保育園を運営。

今回事故が起きためだか保育園のプールは園庭の傾斜地に仮設していた。縦6.0メートル、横4.7メートル、深さは70~90メートルの大きさである。

死亡した4歳児の身長は100センチメートル程度。水深は24〜66センチであり、保育士が発見した場所は水深55センチメートルにだった。

当時、3〜5歳児19名がプールで遊んでいた。

本来であれば各年齢に適した水深にしたり、最も身長の低い児童に合わせた水深にしなければならないところ、水深に対する配慮が欠けていた。

監視を担当していた30代保育士は2名がいたが。溺れた当時、プール内にある滑り台の撤去作業を保育士2名でおこなっており、園児から目を離していた。

他の園児が「あ〜!」という声を上げたところで、保育士は大変な状況に気づいたというが、残念で仕方ない。

めだか保育園・黛秋代園長によれば、「園児は、食事も元気に食べて登園は元気だった」という。

 

プール事故の予防策、水遊びの注意事項

内閣府では保育園や幼稚園等での事故について定期的公表している(外部リンク)。

事故防止対策を記載しているので同じ事故を起こさないために現場で働く保育士さんにおかれましては再度確認してもらいたい。

今回は、2018年5月24日、さいたま市社会福祉審議会の特定教育・保育施設等重大事故検証専門分科会は次のように取りまとめたので紹介する。

  • プール監視中はその他の業務を行ってはならない。
十分な監視体制が確保できない場合は、プール活動を中止すべき
  • 水遊びを行う場合は、空白が生じないように監視できる者を置く。
  • 上記とは別にプール指導等を行う者を配置
国は、2人以上の職員を配置しうち1人は監視に専念するよう通知している
  • 「水泳指導」なのか「水遊びなのか」目的を明確にすべき
目的を明確にし、各年齢に適した水深にしなければならない
  • 体格差の大きい園児を同時にプールに入れることを原則禁止にべき

まとめ

いかがでしたか。

『死亡事故を絶対に出さない保育園のプール遊びについて』まとめてみました。

事故を絶対に起こさないため、上記の内容を踏まえた事前教育をおこなうことは必要である。

各園の環境や保育士の経験年数に合わせた教育訓練をおこない、安全で楽しいプール遊びをしてもらうことを願っています。
最後に、子どもをあずかる人のための救命マニュアルを紹介しておきますね。

参考資料

・さいたま市保育園のプール死亡事故の報道から見えた危機管理の問題点

・<プール女児死亡>さいたまの保育園で事故、保育士ら目を離した1分間 プール開き前に分科会が報告書

rygy4270

こんにちは。保育士PlusLabo編集長のヒロです。 保育士や保育園経営者、そして保育業界が“今よりさらに成長していくこと”の願いを込めて情報を発信していきます。

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