あなたはご存知だろうか。
保育園に入園できない待機児童の問題がクローズアップされる一方、入園できてハッピーなはずのママの中には、入園できたがゆえの新しい悩みを抱えてしまう人がいることを。
どんな悩みかというと、0~1歳の乳児を入園させたママに
「こんなに小さいうちから預けて働くなんて、かわいそう…」
という悩みです。
今回のブログの狙いは、
現在、ママである世代の両親の多くは、“女性が結婚して子どもが生まれたら専業主婦になるのがあたりまえ”だった世代。
そんな世代を両親に持つママたちは、例えば一番身近なところで、両親や夫の両親からの
「まだ小さいのにママと離れて預けられてしまうなんてかわいそう…」
という(悪意はないけれど)心ない一言から罪悪感にさいなまれている可能性が高いのです。
まだ、働くママが少なかった高度経済成長時代、“子どもが3歳になるまではお母さんが育てるべきだ”とする「三歳児神話」がありました。
厚生労働省が5年間かけて行った調査の結果、3歳になるまで母親が保育したか否かがその後の子どもの発達に影響するという説は誤りであることが正式に立証されましたが、いまだにその「神話」を信じている人たちがいます。
乳児を保育園に預けて働くママたち(特に一人目の場合)は、
「子どもを預けて好きな仕事を続けることは悪いこと…?」
「子育てに専念するために、仕事を辞めた方がこの子のためになる…?」
と日々葛藤しているかもしれません。
そんなとき、保育士としてできることは、ママの気持ちに寄り添い、安心させてあげること。
例えば、
・朝の登園時、泣いてママから離れたがらない園児がママとスムーズに離れられるような工夫をする(例:抱っこして外の景色を見せに行く、好きなおもちゃで気を引く…など)。
・連絡ノートに、ママと離れている間、元気に楽しく過ごせている様子を書いて伝える。
・保育参観の際は、子どもたちをしっかり見ているから安心して任せてくれれば大丈夫ということをアピールする。
もしかすると、悩めるママから連絡ノートや送迎の際に直接相談を受けることもあるかもしれません。
その場合も、
(1)保育のプロとして責任を持ってお子さんを預かっているのだから、お母さんは安心して仕事に専念して欲しいということ
(2)子育てのサポートは惜しまないから、一緒にお子さんの成長を見守っていきましょう
ということをしっかり伝えて安心させてあげてください。